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慣れない触覚にふれつつ楽しく感覚遊び!皆でスライム作り!
こんにちは。「夢を叶える就労トレーニング教室 八王子」通称:夢トレ教室です☆
新学期が始まり、あっという間に5月になりました。
寒暖差が大きく体調も崩しやすい時期ですが、夢トレ教室の児童たちは元気いっぱいです!
そんなめじろ台教室の児童ですが
・特定のものにさわれない
・人と触れ合うことが苦手
などの触覚過敏をお持ちのお子さんがいらっしゃいます。
触覚過敏があると
・糊や粘土などの感覚が気になって触れない
・協力作業などで他者に触れられることが気になって作業できない
などの困りごとがおこってきます。
しかし感覚過敏において、無理強いしたり、どうにかしようとすると、不安になりより過敏に反応してしまうことがあります。
したがって無理に触らせようとせず、楽しいな、気持ちいいな、安全なものなんだ、を理解しながら経験していくことで不安を軽減させていくことが大切です。
そこで・・・
GW初日はスライムづくりを行いました!
よくみて線まで入れます。そろーりそろーり、真剣な顔!!
好きな色を選んで~
(人気色は青。いろんな色を混ぜる児童もいました!)
ホウ砂をいれてまぜまぜ・・・
固まってきた!!
スライム完成!!
感覚を楽しみながら伸ばしたり、もみもみしたり。
いろんな形に変化するスライムで楽しむ姿を見ることができました。
できたスライムを触れず、最初は見ているだけの児童もいましたが、スタッフが触ってみせたり、お友達が楽しそうに遊ぶ姿をみていると、最初は指先だけ触れ、何度か試した後にてのひら全体でスライムの感覚を楽しむことができました!
最後にもう一つ追加のお楽しみが・・・・
バケツで大きなスライムづくり!
糊や水、ホウ砂、絵の具を入れて~~
糊や水を入れるのも順番に行います。みんな待ててゆずることができて素晴らしい!
みんなで協力してまぜまぜ、まぜまぜ、まぜまぜ・・・・
棒を握って力いっぱいぐるぐる。棒をぎゅっと握ることは握力強化になります。
うわ~~!!!大きい!!!
みんな大きなスライムに興味津々、足で踏んで感触を確かめる児童もいました。
ちぎったり、もみもみしたり、丸めたり。
最初は苦手な様子を見せていた児童も、この頃には感覚にもすっかり慣れ大喜び!
手指を使ってたくさん遊ぶことができました。
そして何よりも、みんなで協力して一つのものを作ることで、気持ちも一体となり、できた時にみんなで味わう達成感はとてもよい経験になったのではないかなぁと子どもたちの様子を見て感じました。
今後も児童同士のコミュニケーションを意識しながら療育を行っていきたいと思います。
児童の楽しそうな様子と笑顔で日々癒されている中林がお送りしました。
めじろ台教室の特色のグループ別活動!! 療育部屋の活用方法と視覚支援について
こんにちは!
「夢を叶える就労トレーニング教室」通称:夢トレ教室です!
今回は、めじろ台教室の療育部屋の活用方法について取り上げさせていただきます。
空間や場所で区切る療育
めじろ台教室では、部屋が大きく分けると現在、4つあります。
誰が見て分かりやすく、視覚的に理解しやすいように
ピンク部屋(相談室)
黄色部屋
青部屋
以上のような色による分類を行っています。
また、児童全体で活動が行える部屋、大部屋もあります。
めじろ台教室の療育では、グループ別に活動を行う理由が多いです。
その理由は児童の発達的な進度にバラつきがあり、登所児童のニーズに出来るだけ近い支援を提供するためにグループ別の活動を行っています。
しかし、もう一つグループ別の活動を行う意味があります!
それは児童がやるべきこと、場所、時間で整理ということです。
例えば、このような経験はないでしょうか。
学校の授業、あるいは会社の会議などを仕切りのない場所で行った時に
違う班、グループで話している内容が耳に入って来て集中することが難しい。。。
やらないといけないことが頭に入ってこない( ;∀;)
私たちの脳は五感を駆使して情報を収集しますが
特に話し合いなどの場合、聴覚的な情報が優先的になりやすいです。
特に自閉スペクトラムの特性を持つ児童は聴覚過敏の影響から注意の持続が困難になってしまうことが多々見受けられます。
そのため、一つの活動に集中してもらうという意味でも部屋を分けています。
また他にも気持ちの切り替えが上手く行かないため、クールダウンを行うため
活動への意欲が沸かない、人込みが嫌で1人になりたいときなど使用されます。
以上の点から多義的に部屋を活用することが出来ます!
視覚支援のためのカードの活用
4つの部屋では、それぞれ何を行うかを端的に分かりやすいこのような視覚支援カードを用いて、療育を行います。
これまでのブログで多く書かせていただきました「見通し」に関しての苦手さを感じる児童への配慮として、
声がけ等については挙げさせていただきましたが
例えば、療育開始時には、
「誰が(児童、スタッフ)」「どのような(療育)」「どこ(療育部屋)」「どれほど(時間)」を分かりやすい形で声がけをしていますが
グループ別の活動では特に「どこ(療育部屋)」「どのような(療育)」を児童に伝達することが大切になります。
以上が療育部屋の活用方法と視覚支援になります。
療育に入る前に児童が安心して参加できる環境づくりを今後とも目指していきたいです。
以上、めじろ台教室ぐらい大きな部屋に住みたい心理指導担当職員、栗木がお送り致しました。